過去の合格体験記

一般入試

沼田 隼秀 (経済学部 令和4年卒)
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令和4年卒 沼田 隼秀

入試情報:詳細はこちら

【試験科目】
経済学部 : 英語・数学・小論文
商学部 : 英語・数学・社会(日本史)

【どうしてこの入試方法を選んだのか】
一般入試の方がより合格するビジョンが明確だからです。

【対策のポイント】
結論から述べますと、夏休み、遅くても9月までに英語数学を完成させましょう!!英語数学の完成=センター9割5分以上、大学入試の過去問の成績が合格点レベルに達しているということです。一般入試の科目別配点を考えた際に、配点が高いのは英語や数学です。小論文や社会がなくてもその二教科で受かってやる!というイメージを持って勉強しましょう。社会に関するアドバイスは、商学部ならセンターレベルが固まっていれば本入試も9割近くはとれます。一教科なら11月から、二教科あるなら9月から始まれば間に合います。小論文に関しては過去問を1.2年直前に目を通して書き方を覚えるくらいでいいでしょう。差はつきません。何よりも英語数学の2教科を得意科目にしましょう!得意不得意なく、やればやるほど成績は伸びるはずです。

 

赤松 秀平 (理工学部 令和2年卒) ikeda3

こんにちは。

現在、理工学部4年生の赤松秀平です。
私の大学受験に関して書かせていただきます。

高校3年生の夏までは部活をやっていました。部活が終わってからも、私の高校は体育祭などの行事にも非常に力を入れていたので、9月が終わるまでは、あまり勉強の時間を取ることができませんでした。本格的に勉強をしていたのは10月から2月ごろになります。今になっても勉強時間はとても少なかったと感じますが、何とか現役で慶應の理工学部に合格することができました。

高校3年生の9月までは部活や行事中心ではありましたが、少しでもできることはやろうという気持ちで少しずつ勉強していました。授業で出た宿題を忘れないことや、英単語の小テストに必ず合格することなど、「小さいことを意識する」ようにしていました。また、定期試験勉強も、手を抜くことはありませんでした。このような小さいことの積み重ねは受験、さらにはほかのことでも必ず生きてくると思っています。

高校3年生の10月からは本格的に受験勉強期間になったのですが、最初は予備校に行こうか悩んでいました。結局、予備校には行かないで、今までの「学校の授業や宿題をしっかりやる」という方針を続けることに決めました。今まで通り小さいことも意識しながら、演習の量を増やすなどして、勉強を進めていきました。

予備校に行くかということを含めて、どのように勉強を進めるかということは個人個人で決めてよいと思います。大切なのは、「自分の選択を信じる」ことです。私の場合は、ずっとやってきた「学校の授業や宿題をしっかりやる」、「小さいことを意識する」という方針を最後まで信じました。現在勉強に悩んでいるみなさんも、何か方針を決め、決めた方針を最後まで信じて全力を出し切ってください。そうすれば後悔もほとんどなくなりますし、結果もついてくると思います。

 

 

岩永 結 (商学部 令和2年卒)hurunishi

慶應義塾體育會卓球部・商学部4年の岩永結と申します。
この度は私たちの部に興味を持ってくださり、ありがとうございます。
私は高校2年生の時に、将来理系の職に就きたいと思っていたため、ばりばりの文系脳であるにも関わらず、理系を選択しました。好きでしたが苦手だった数学や、全く理解できなかった生物に苦しめられ、現役時代の受験は散々な結果となりました。現役時代に合格した大学もありましたが、このままでは終わりたくないという思いが強く、両親と相談して浪人させてもらうこととなりました。そしてこの時に、文転することも決心しました。将来やりたいことも大事でしたが、やはり自分の適性を活かした受験勉強で、一年間存分に勉強したいと考えたからです。そしてこの選択は間違っていなかったと今思います。
浪人の一年間は、実家から名古屋の予備校に通い、朝から晩まで授業を受け、その復習をきちんと行うという形で進めていました。それだけで十分力がつきました。一年人より勉強しているのだから、取りこぼしは絶対しないぞと意気込んでいた記憶はあります。その生活を続け、第一志望の国公立大学には落ちてしまいましたが、何とか慶應商学部に合格をいただき、今に至ります。
現役・浪人を通じて、「行動・決心は早い方が早いだけ良い」ということを強く感じました。自分の文転がもっと早ければ…、高1から取りこぼしなく勉強していれば…、など考え出せばきりがありません。結果論だと言われればそれまでなのですが、今受験勉強に励んでいる皆さんに、一番伝えたいのはやはりこれです。逆に今ならまだ間に合うかもしれません。自分の今の目の前の勉強に、丁寧に、真剣に、取り組んでください。コツコツ勉強する以外に、受験に近道はないと私は痛感しています。
慶應商学部の特徴としては、国公立大学の受験者に有利な科目設定となっていることと、他の慶應の学部より受験科目が多いため倍率が低いことの2点が挙げられます。
国公立大学と併願する受験生には、国公立大学の二次試験の勉強をベースに行い、慶應商学部の過去問を解く、という方法をおすすめします。センター試験と国公立大学の二次試験の勉強をしていれば、慶應商学部の問題に対応することは十分可能です。ただし英語は要領よくスピード重視で読むべきであること、数学は問題の取捨選択が必要であること、社会(私の場合は地理でした)は細かい部分までの暗記が必要であること、等の特徴があります。最低限そのポイントを押さえてほしいです。
また私大専願の受験生には、科目が多いことはデメリットですが、倍率の低さを前向きに捉えてほしいです。私大受験は基本英語が大前提となります。慶應商学部の英語の難易度は、慶應の他学部と同等か少し容易かというところです。対策は他学部・他大の英語と同じで十分です。社会も同様のことが言えます。おそらく数学がネックとなるでしょうが、よっぽど苦手でない限りは、センター試験対策等の時間が勝負となる勉強の繰り返しで対応は可能ですよ!
以上は、慶應商学部の勉強方法について、私の主観が多く入ったものであるため責任を負うことはできかねますが、一意見として参考にしてくだされば嬉しいです。
私は現在大学4年生となり、體育會卓球部を引退しました。
私は高校時代、帰宅部だったのですが、比較してみると、オンオフ・勉強と部活の切り替えがしっかりできていた生活の方が、自分には合っていると強く思っています。部の雰囲気としても、それは徹底されている気がします。
そして私の大学生活は、體育會卓球部に所属していなければ、できなかった経験や出会えなかった人で溢れています。引退して改めて、慶應義塾體育會卓球部に入部して良かったと胸を張って言えます。
これを読み、少しでも體育會卓球部で卓球をしてみたいと感じてくださっている方がいるならば、心から応援しています!そして、一OGとしてその姿を道場でお見かけすることを心待ちにしています!
拙い長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

 

指定校推薦

山口 遥大 (商学部 令和2年卒)hurunishi

皆さん、はじめまして。令和2年卒業代にて副将を務めていました山口遥大と申します。この合格体験記では、私がどのような経緯で慶應義塾大学に入学、及び体育会卓球部に入部したのか書いていきます。

[指定校推薦]
私は、指定校推薦を利用して慶應義塾大学に入学しました。指定校推薦というのは「大学などが、指定した高校(指定校)に対し推薦枠を与え、指定校ではその大学への進学を希望する生徒に対して選抜を行い、大学はその選抜された生徒に対して書類審査などの試験を行って合否を判定する入学試験の制度の一つ」です。指定校推薦を利用して入学したいという人は、①高校に慶應義塾大学への指定校推薦枠があるかを確認する、②あった場合は高校での評定をよくすることを考え、例えば定期試験に力を入れ、また平常点を上げる努力をする、ことが必要となります。

[慶應義塾大学を意識したきっかけ]
さて、ここからは具体的に私のことを書いていきます。私が慶應を強く意識し始めたのは、高校1年生の時です。当時男子監督であった古谷監督に一度練習に来て見ないかと声をかけられ、大学の練習場へ足を運んでみました。練習時間は長く、雰囲気はピリピリとしていて、トレーニングは厳しい。そんな風に感じ、初めは怖いと思いましたが、それと同時に「この環境で自分も卓球がしたい!」と強く感じ、この日から私の第一志望は慶應になりました。慶應に入学する為には、一般受験、指定校推薦、AOなど様々な選択肢が考えられましたが、私は指定校推薦を目指し、高校での評定を上げることに努めました。(もちろん指定校推薦がダメだった時の為に受験勉強もしました。これから指定校推薦を目指す人も受験勉強はすることをお勧めします。)

[指定校推薦を取る為に]
指定校推薦を取る為には高校での評定を上げる必要があると書いていますが、その為に私がしていたことは3つあります。1つ目は「授業は必ず集中して聞くこと」。授業は聞かないで定期テスト前に一気に教科書を読むなどして勉強するという人がいると思いますが、効率が悪いと私は思います。授業をしっかりと聞いて、理解していれば、テスト勉強が楽になります。授業でわからないことがあった時には、そのままにしないでできるだけ早く先生や友達に聞き、解決するべきだと思います。1つわからないことがあったら、それが原因でまたわからないことが増え、負の連鎖になる可能性が高いので。2つ目は「定期テスト前は気合を入れて勉強すること」。私は普段は卓球ばっかりで、コツコツとテスト勉強していたわけではありません。ただ定期テスト前だけは気合を入れて勉強していました。定期テスト前の1週間とテスト期間中の1週間だけでもいいので、とにかくその2週間は頑張りましょう。3つ目は「宿題はちゃんと提出すること」。学校の評定を上げる為に地味に重要なのが宿題などの平常点です。残念なことにテストがよくても平常点が悪ければ、平凡な評定になってしまいます。家に帰るとつい面倒臭くなってしまうという人は授業中や休み時間に宿題をやってしまうのも1つの手かもしれません。

[最後に]
最後にこの合格体験記を読んで下さっている皆さんに伝えたいことが3つあります。1つ目は、「もし慶應で卓球をやりたいと考えている人がいたら、是非一度練習に来てみて欲しい」です。百聞は一見にしかずです。躊躇する気持ちがある人もいるかと思いますが、安心してください、現役部員は皆、必ずしっかりと対応してくれます。ホームページのお問い合わせというところからメッセージを送ることができます。2つ目は、「当たり前のことを当たり前にするということを大切にして欲しい」です。授業を真面目に受けること、テスト前にしっかりと勉強すること、宿題を提出すること、これらは当たり前のことだと思われる人も多いでしょう。しかし、この当たり前のことを当たり前にできる人は意外と多くありません。当たり前のことを当たり前にすることが実は最も大切なことだと私は思います。3つ目は、「卓球を頑張って欲しい」です。慶應義塾大学へ入るためにはある程度勉強はしなくてなりません。ですが、大好きな卓球に対してこれだけ毎日のように打ち込めるのも学生時代だけです。卓球を精一杯頑張って下さい。そして、皆さんが慶應義塾体育会卓球部で活躍できることをお祈りしています。

山口遥大

 

 

AO入試

佐藤 優帆 (総合政策学部 令和3年卒見込)hurunishi

HPをご覧の皆さんこんにちは。
私は慶應義塾體育會卓球部3年、総合政策学部(SFC)3年の佐藤優帆と申します。今回合格体験記を書かせていただくということで少しでも高校生の受験の参考になればと思っております。
私はSFCの総合政策学部をAO入試一期A方式で合格しましたのでその経緯について以下
1、 慶應を受験するまでの経緯
2、 受験対策
3、 個人的感想とみなさんへのメッセージ
とういう項目に沿ってお話ししたいと思います。
1、 慶應を受験するまでの経緯
一番初めに、私は国公立志望で、大学で卓球を続けるつもりが全くなかったということを前提として理解していただきたいです。
理由は、まず私は愛知県出身であるということから伺えます。
愛知県といえば卓球はとても強い県として有名かと思いますが、その中で公立高校に行く、つまり強い私立高校に行かない選択をしたということは卓球よりも勉強をとるということと同義なのです。私は中学入学時で卓球の名門からのお話をお断りさせていただき、高校入学時にもたくさんの学校からお声掛け頂きましたが、親が頷くレベルの勉強を卓球とともに両立できる高校が存在しなかったため地元の公立進学校に進学しました。
高校の練習環境は週2回、各2時間程度だったため、今まで地域のクラブチームや中学の部活で毎日卓球をしていた私にとって、「卓球を諦める」ことを選択することは必然でした。しかし、私と同等レベルと思っていた友人たちが強豪校に行って活躍する姿を見ると悔しかったので、「なんとか一泡吹かせてやろう」そんな気持ちで日々勝つために考えを巡らせていました。どうにか勝ちたいと努力した結果、高校1年の時に全日本ジュニアに出場することができ、高校3年の時にはインターハイに出場することができました。(どう努力したかは長くなるので入部して聞いてください笑)しかしながらこれまでの蓄積を削ってなんとかしたような状態だったため、これ以上の上を目指せるかと言われると正直な話、それは絶望的な気がしていました。
次に、私は2人兄妹の妹です。兄が旧帝大に進学しましたが、彼が一浪している関係で金銭的に私立大学は難しいと考えていたからです。地方出身で、かつ私の家は平均と言っていい家庭だと思います。慶應義塾大学なんていうリッチ大学はミリ単位も考えていませんでした。
最後に関東に慶應があるということです。関東にあるということは一人暮らしが必須となります。それに費やすコストと時間、そして私は自分で勉強に励めるような、良い子ではなかったため、自身の人生上のリスクが大き過ぎるということです。実際なんでもできる学部である総合政策学部は、求めなければ何もできない学部です。勉強を教えてもらえる高校とは大学は根本的に異なるのです。そんな環境で生きていく自信は私にはありませんでした。
そんな私が慶應義塾大学の入試を考え始めたきっかけは、高校1年の時に出場した全日本ジュニアです。
代々木体育館で行われましたが、私は一回戦でフルセットの末、残念ながら負けてしまい、練習相手として一緒に来ていた従兄弟と東京観光でもしようかと考えながら観客席に帰ってきました。観客席のスロープを歩いていると2人の若い女性と一人の男性に話しかけられました。その方々は“佐藤優帆さんへ”と書かれた資料を渡しながら「慶應義塾大学の卓球部のものなのですが…」と自己紹介をされ、勧誘をしてくださいました。それが現在お世話になっている古谷総監督とその当時の女子主将さん?と私が1年生の時の女子主将をしてくださった緑川さんでした。その時私のことを高校2年生だと思っていらっしゃったらしく、驚かれていたのがとても印象的でした。
とりあえず話だけ聞くという形でその場は終わって、帰りのタクシーで従兄弟に「すごくない?慶應だって」というと「まじすごいね、びっくりした」と言ってくれたのを覚えています。
とはいえ、まだ高校1年だった私は受験など考えてはいませんでした。何もしないまま高校2年になり、夏を過ぎたあたりでやっと進路を考え出しました。何の気なしにゼッケン入れの整理をしていると名刺が2つ転がってきて、その名刺は古谷総監督と緑川さんのもので、「そういえばスカウトされていたなー」と思い出す程度でした。
「とりあえず連絡してみようかな、慶應なんて格好いいし」初めの連絡はそんなノリでした。スマホも買ってもらったばかりで新鮮な気持ちもあったかもしれません。そこから実際卓球部の練習に参加させていただくことになり、両親とともに日吉キャンパスまで向かいました。
道場と呼ばれている卓球場ではたくさんの選手が練習していて、レベル的にはやっていけそうなところだと感じました。ここに入ったらいつも冷暖房完備の綺麗な体育館で、自分より強い人と打てるという環境がとても好ましく思えたのを覚えています。
そして驚きなのは、水飲み休憩のためにゾロゾロと部員の方が出てくる中に見知った顔がいたことです。それが、私が2年生の時に女子主将をしてくださった野村さんです。野村さんとは出身が近いこともあり、野村さんのいらっしゃる練習場に、何度か私が通う形で小学生の時に一緒に練習したり試合したりしていました。何の偶然かわかりませんが慶應に縁を強く感じました。見知った顔もいるということもあり、先輩方もとても優しかったのでとても楽しく練習に参加することができました。
ただその時皆さんが熱心に語っていたリーグ戦についてはよくわかりませんでした。「どうしてインカレじゃないんだろう」それが正直な感想です。今愛知にいる人だったらきっとわかってくれる感覚だと思います笑
その後、両親との会議を何度も行なった末、AO入試だけなら受験してみてもいいと許可をいただきました。私も両親も慶應が難関であることは理解していたため、受からないかもしれないということは重々承知で受ける。ということ両親ともに合意しました。私は勝手にこれを第0志望と呼んでいます。志望しないけれどもやれるだけのことはやってみる。この不純極まりないきっかけが私の慶應受験の始まりです。
2、 受験対策
私は一般で慶應を受ける気は全くありませんでしたので、SFCのAO入試という入試方法に挑戦しました。一般を受ける気がなかった理由は「受かる気がしなかったから」です。薬学部を志望していた私は理系で生物選択だったため、慶應を受験には少々難易度が高かったのです。
高校2年の秋冬あたりから対策が始まり、私には担当と呼ばれる学生の方がついてくださることになりました。主に、私と話をしたりして基本的な連絡を行ってくださる現役の方になります。私の担当は先ほど出てきました野村さんでした。(ちなみに野村さんは理工学部のAO入試で合格されています)
はじめの方は対策と言われても言われた通りの文字数で言われた期間までに文章を書くことを繰り返し行っていました。割と適当に(悪い意味で)文を書いていたのを覚えています。(後で聞いた話だと提出はしっかりしていたので対策内では褒められていたそうです笑)
何度か文を野村さんに送ってLINEで話をすることが1、2ヶ月続いた後、急に野村さんから電話がきました。その電話では書いた内容や、私の興味分野など様々なことを1時間くらいで話したと思います。その時に気がついたのです。「この人たちは本気で私を受からせようとしている」と。受かると思っていなかったのもありますが、そしてスカウトしてもらってなんですが、指定校みたくほとんど受かるわけではないAO入試に落胆していた節もあった私は、あまりやる気というものがなかったのです。しかし一度、野村さんとお電話させていただいて、相手の本気度が伝わってきて、人として適当に接していくことは本当に失礼にあたるということを感じました。努力は努力で返すしかない。そう思った私は父親に「慶應の人たちが本気で私を受からせようとしてくれているようだから、一度本気でやってみようと思う」という宣言をし、受験勉強の合間を縫ってAOに対して考えを巡らせていました。
AO入試は主に一次の書類と二次の面接で合否が決定します。一次で最も重視されるのが2000字の志望理由書です。まずはその作成のために半年以上の時間を費やしたのではないか思います。
具体的に何度慶應に赴いたかは覚えていませんが、何回かこっちにきて対策をしていただいた覚えがあります。ちょうど女子の春リーグを終えて次の日が一番印象に残っているように思います。オフの日に何人かの現役の先輩方が集まってきて一緒に志望理由の作成を行いました。当時のAO対策を統括されていた竹下哲生さんは大事な男子リーグを抜け出してきて対策を行ってくれたとおっしゃっていた気がします。(記憶が定かではありません笑)事前に何度も書いて推敲した内容のものをもっと独創的なものにできないかという観点で何日間も内容を練り直しました。最終的な案ははじめのものとは全く違うものになりましたが、私の両親も本当に面白い政策だと言ってくれました。
一次の提出は高校3年のインターハイの当日までが期限でした。ギリギリまで推敲を繰り返していた私はインターハイの会場近くの郵便局で提出を行いました。卓球を強豪校でやっている人が考えられないかと思いますが一期の一次は毎度この時期です。私は他の人と違って卓球はインターハイに出場することを最終目標にし、その後は受験に力を入れると決めていたので成せた所業だと考えています。おかげでとは言いませんが練習もせずにインターハイに出場したため、1回しか勝てませんでした笑
提出後は一次合格まで特別対策はありませんでしたが、想定される面接での質問を考えたりしました。しかし印象的だったのは一次合格発表までは特別何もしなくていいと言われたことです。何もしなくていいと言われたことでストレスが溜まらず、自主的に調べ物をする程度だったので自分にとってはとても良かったと考えています。(これは個人差だと思います笑)
合格発表から私は面接まで2週間弱しかありませんでした。(現在は1週間しかありません)すぐに慶應で面接対策が行われました。実際とても成長できるという表現がいいのか、とてもハードで脳が飽和しそうだったと表現すればいいのかわかりません。そのくらい詰め込みました。それはもう口を開けば政策内容が事細かに溢れ出すレベルに。(3年になった今でも話せます笑)しかしこの経験があったことにより、私は面接で今後怖気付いたり、緊張で話せなくなったりすることはないでしょう笑
そして無事合格し、私の受験は終了しました。合格してしまうと、志望していなくても、もう受験はしたくないという気持ちが勝ってしまうものなんですね。普通に地域の公立の学校に通い、慶應にきた私ですが、一般的なカキカキする受験を一回もすることなく人生上の受験を終えてしまいました。みなさんこんな私みたいな人間も生息しているんです。驚きです。
3、 個人的感想とみなさんへのメッセージ
私がAO入試をしてみて、良かったと思うかどうかは正直わかりません。私の人生にはAO入試以外の経験がなく、比較対象がありませんので。しかし、ただ一つ言えることは「AO入試がなければ私は今慶應にはいない」ということです。どれが正解かわかりませんがAO入試をチャレンジしてみたこと自体には後悔はありません。この経験を経て私自身が成長できたと考えていますし、こんな経験は私オリジナルの美しい経験だと自負しています。こう言えるだけできっと私は幸せなんだと思っています。
私のような凡人は慶應にはそうそういません。右にお金持ち、左に内部生、前には高学歴がズラリと並び、後ろには誰もいません。運だけで受かったようなものです。でもそんな私が唯一自発的に行ったことはがあります。それは「チャレンジする環境を与えられたので飛び込んでみた」ということです。
「情報がたまたま私の元にあったので慶應の人に連絡しました。」
「対策してくれるというのでそれをお願いしました。」
「思いの他真剣に対策をしてくれたのでそれに応えるために努力してみました。」
これら全てが
「面白そうだったのでやってみました。」
この一言に尽きるのです。
おそらく受験期のみなさんは色々と余裕がないでしょう。色々な入試方法なんて考えていたら受験が失敗するのではないか。とか卓球していたら対策なんてやっている時間ないよ。とか。色々あるでしょう。ひどい言い方をしますが、私にはその大変さはわかりません。受験期もありましたが私はやってみようと思ってしまいましたし、卓球は自分の中で完結していましたので両立はしていませんでしたので。
でもみなさん、安心してください。みなさんは、そんな色々な心配事に頭を使えるだけ私より頭がいいんです。視野が広いんです。だからこそ考えて欲しいと思います。自分の価値や自分のしてきた努力の数を。努力は報われるなんで保証のないことは言えませんが、どこかにあなたをみている人が必ずいて、相応の評価をしています。周りに聞いてみてください、あなたのいいところを知ってくれている人や評価してくれている人は意外と多いと気がつくと思いますから。自身の考えに篭らずに周りと話して、そして様々な手段を考えて、自身が最も後悔しない選択をしてください。苦肉なことに受験で選ぶ大学は一つです。あなたの体も一つです。
そして最後に一つだけ、みなさんチャレンジを恐れる人は多いと思います。時間は有限ですから、うまくいかなかった時のことを考えてしまいます。そしてうまくいかなかった時、あれをやっていた時間を回したらうまくいったかもしれないと考えると思います。でも実際そうなのでしょうか。私は違うと思います。チャレンジに後悔するのではなく、チャレンジをものにするだけの努力をできなかったことを後悔するのではないでしょうか。
みなさんは明晰な頭脳をお持ちですから、よく自身を見つめて、どの方法なら自身が努力できるかを考えて受験して欲しいと思います。一般受験が一番努力できるというのならそれ一本で私はいいと思います。それも一つのチャレンジの方法ですから。
ただ一度だけでもいいので、視野を少し広げて、チャレンジを探して欲しいです。初めからチャレンジの可能性を潰しては欲しくない。人と異なる入試方法でも入ってしまえば同じです。「入ったもん勝ち」です。
自身にあった受験を、後悔のない受験をみなさんができることを心から願っています。長くなりましたが貴重な時間を割き、お読みくださいましてありがとうございました。

 

一般入試

池田香織 (理工学部 平成25年卒) ikeda3

大学受験のためにどのような勉強をしたかというと、高校2年生までは、勉強と言えば学校の授業のみでした。毎日の部活に必死でそれ以外のことをやる余力もなかったですし、たくさんのものに手を出すよりは一つのもの(教科書)をやりこむ方が性に合っていたので、授業を聴き、中間・期末テスト前に集中的に復習するというスタイルでした。

高3の春で部活を引退し、大学受験に向けた勉強を初めて開始しました。結果から言いますと、高3の入試では志望していた大学には合格できず、1年間浪人することとなりました。このときの敗因としては、学校の勉強で得た知識と入試の問題をうまくリンクさせられなかったことだと考えています。学校の勉強は、その後の基礎となる知識を付けるためにとても大切ですが、入試ではその知識をさらに応用して問題を解くことが求められています。高3になって初めて模試や予備校の講習を受けるようになったのですが、もう少し早い段階からそのような実戦経験を積んでおけばよかったと後悔しました。高2までに模試をたまに受けてみたり、長期休みに講習を少し受けてみたりするだけでも、実戦を意識して学校の勉強を聴けるようになりより効率的になると思いますし、周りの高校生からの刺激もプラスになると思います。

浪人の一年間はその反省を活かし、実戦を意識して勉強を進めました。具体的には、過去の入試問題を集めた問題集を何周も繰り返していました。新しい問題をどんどん解いた方が実戦対応力がつくのではないかと思われるかもしれませんが、実は入試問題というのはどの科目でもある程度パターンが決まっています。パターンを叩き込むためには一冊の問題集を何周もした方が効率がよいと思います。

浪人の末、2回目の受験ではなんとか慶應理工学部に受かることができました。志望の国立大学には手が届きませんでしたが、今は慶應でよかったと思うばかりです。理由はたくさんありますが、卓球部に入部し様々な貴重な経験ができたこと、かけがえのない仲間を得られたことは大きな理由の一つとなっています。

大学入学後は学門3から応用化学科に進み、現在は化学工学を専攻しています。次の春には大学院に進学します。応用化学科の特徴として、実験が多いことが挙げられます。実験は1回欠席すると留年が決定してしまいますし、レポートが非常に重いので、部活との両立が大変でした。大変ではありましたが、時間を上手にやり繰りする術が身に付いたと思います。限られた時間の中で物事をやり遂げる力と集中力が身に付きました。

また、卓球部に入部したことによって、たくさんのご縁がありました。苦楽を共にした同期はもちろん、頼りになる後輩や尊敬できる先輩方に出会うことができました。伝統ある体育会ならではの出会いもたくさんありましたし、私にとって一生の財産です。

以上、私の経験を述べさせていただきましたが、少しでも参考になれば、幸いです。大学受験は人生の岐路ですし苦しいものですが、乗り越えた暁には合格だけでなく、揺るぎない自信を手にできると思います。そして、慶應にご縁があれば、是非卓球部に入部頂ければと思います。体育会所属の理系学生は少ないですし、確かに大変ですが、苦労した分得られるものも多かったと感じています。そして何より、伝統の慶應卓球部のよさを肌で感じてほしいと思います。

 

 

古西瞭太 (商学部 平成26年卒)hurunishi

私は高校の卓球部では基本オフは無く、平日は学校が終わったら練習、休日も朝から夜まで練習と、現役の時はなかなか勉強する時間は取れませんでした。また疲れて授業でもときどき寝てしまうこともあり、2年の半ばくらいまで成績も良い方ではありませんでした。

しかし、高校の卓球部のOBでそのとき慶應卓球部に所属していた方に慶應卓球部の魅力を教えてもらってから、徐々に慶應に入学したいという気持ちが芽生えてきて、まずは受験科目(私の場合は英語、数学、日本史)の授業だけでもしっかり受けるようにしました。また、慶應の卓球部は外部の方にオープンな雰囲気で、練習に何回か参加させてもらい、さらに慶應に入学したいという気持ちは高まりました。

本格的に勉強し出したのは部活を引退してからですが、私の場合は毎日10時間以上勉強し続けたとかではなく、高いモチベーションで毎日7、8時間勉強していったというかんじだったと思います。実際に慶應で練習できたり、慶應卓球部の話を聞けたりしたことがモチベーションを高く維持できた理由かなと思います。

この文章を読んでくれている慶應に入って卓球をしたい!という方も、先程書いたように慶應卓球部はオープンな雰囲気なので練習に参加してもらって、入学後の自分を具体的にイメージできるようになれば、勉強もはかどるようになるのではないかなと思います!

 

 

山浦広樹 (経済学部 平成26年卒)yamaura

体育会卓球部副将の山浦広樹です。僕の合格体験記には受験において僕が重要だと感じたことを紹介していきたいと思います。

一般的に、受験において重要なのは勉強方法と、もともとの才能だと考えられていると思います。結論からいえば、僕が受験において一番重要だと感じたのは、心から自分が目指している大学に入りたいと思うことだと思います。確かに、どのような勉強方法をとったかは重要ですが、どの科目もある程度本質を理解してしまえば、どう勉強しても問題ないと思います。ただ、理解するというのが非常に重要で、それは付け焼き刃の暗記といった力技とは、まるで別物ということは付け加えておきます。(もちろん英単語など暗記するところは暗記します。)さて、話を戻しますが、なぜ第一志望に心から入りたいと思うことが一番重要なのでしょうか。簡単にいえば、そう思えさえすれば本気になれるからです。人間本気にさえなれれば一見できなそうなことも案外できてしまうものだと受験期に痛感しました。その水準にまで第一志望への気持ちを強く持つには、明確な目的意識を持つことが重要だと思います。多くの人が自分に見合うレベルの大学などから自分の好みの大学を絞っている思いますが、そもそもなぜ大学に行くのかといった目的意識がそこには欠如しているのではないでしょうか。大学を選ぶ際は、何よりも目的が先行し、そのあとに実際に大学を決めていくというのが自然の流れで、またそうあるべきと僕は考えています。

以上が僕が受験を通して重要だと感じたことです。参考になるかは分かりませんが、慶應義塾を志望しホームページをみてくれている受験生はぜひ「そもそもなぜ慶應に入る必要があるのか?」といった部分にも目を向けて、目的意識をもって、高いモチベーションで勉強してくれれば幸いです。

 

 

古関啓 (環境情報学部 平成26年卒)koseki2

高校生の皆様、こんにちは!

私は福島県立福島高校出身、環境情報学部3年、現在卓球部主将を務めています。

高校時代は勉学を軽視する卓球少年でした笑。インターハイ出場を目指しましたが、夢叶わず。最後は8月上旬の東北大会で青森〇田高生にラブゲームをされ、華麗に引退していきました笑。そこから総合政策学部のAO入試にチャレンジ。2週間の全力対策の結果、1次選考で華麗に不合格。9月下旬から本格的に受験1本に絞りました。ちなみに私のそれまでの定期テストの平均は「学年320人中、平均250位程」。9月の模試では「MARCHの大学にD判定」という、卓球に必要な思い切りの良さを発揮していました。受験までの時間が無かった為、「国・数・英」だけの勉強に絞り私立大のみを目指しました。

私が受験勉強で大切にしていたことは以下の3つです。

【質】集中力MAXで常に勉強すること。私は静かで勉強がしやすい県立図書館に時間を掛けて毎日通いました。最高の環境の中での質の高い勉強を意識しました。

【量】体力と気力は部活動で培ってください笑。私は無謀な量の勉強計画を立て、毎日達成できず悔しい想いをする中で自分を追い込みました笑。

【効率】脳は、睡眠中に記憶を定着させます。また、一度に大量の情報を見るより、短時間の情報を何度も見た方が記憶します。時間を戦略的に有効利用すること。

1月まで模試を受け、慶應は常にE判定でしたが、結果は環境情報学部に見事合格!他の私立大からも特待をいただきました。

要は、、、強い執念を持って必至で努力すれば夢は叶う!ってことですね。

皆さんが慶應の合格を勝ち取って私達と共に卓球ができる日を楽しみにしています。くれぐれも体には気を付けて、納得のいく受験期を過ごしてください。